60代、日日是好日

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読了 宮本輝「星宿海への道」


宮本輝の作品に共通する、人と人との偶然かつ必然の出会いと再会。


直接の接点はない瀬戸紀代志と樋口千春が、最後は瀬戸内の島へと導かれていく流れが、宮本輝だなと感じました。


タクラマカン砂漠、大阪、瀬戸内しまなみ海道、尾道

といった舞台もリアルな描写です。


姿を消した兄(瀬戸雅人)の『星宿海』への執着がなんだったのかということが明かされるミステリの要素も感じました。


私も、黄河の源流にあるという『星宿海』と瀬戸内の星のような海が重なって見えてきました。