読了 宮本輝『錦繍』
宮本輝の初期の作品(1982年昭和57年の刊行)のようです。
図書館の書架に見当たらないので、どうやら閉架車庫にあるらしい。職員さんに出してもらいました。
昭和の時代の本は表舞台から消えつつあるようです。
近年刊行された宮本輝の作品に比べると、そう、なんというか勢いを感じました。
別れた夫婦が10年の時を経て再会します。往復書簡によって、当時は理解できなかった相手を理解していきます。同時に自分を受け入れて今を生きようとします。
私にとって往復書簡という形式は初めてだったかもしれません。最後まで読ませる力がありました。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。