「あさイチ」に林真理子さん
林真理子さんをテレビで見た。
林真理子さんといえば、今では大御所の小説家といってもよいと思うが、デビューの頃を知っている私には懐かしい存在だ。
ちょうど私が就職した頃だった。
この、なんとも鮮やかな色合いのイラストの表紙に目を奪われ手に取ると、思いがけない安っぽい紙質。それが新鮮だった。
この2冊は、ずっととっておいたもの。多分デビュー作と2作目。
売れないコピーライターのあけすけな語り口のデビュー作は、なんのスキルもない若い娘が、好き勝手を書いているといった評価だった気がする。
怖いもの知らずなような強烈なハングリー精神と時折見え隠れする劣等感に共感した覚えがある。
最初の評価を覆すように、その後の活躍は目覚ましかった。時代に乗ったとも言えるだろう。
軽妙なエッセイ、本格的な時代小説、濃厚な恋愛小説、作品は幅広いジャンルにわたり、多作だった。
テレビで紹介されていたスケジュールは、今でも超多忙。エステにジム、観劇、仕事以外の予定もびっしり。それでも、コロナ禍でずいぶんゆったりしたというから恐れ入った。
結婚した相手は仕事に全く理解がなく、妻としての役割を完璧にこなしているといったことを読んだ気がするが、今はどうなんだろう。
67歳、姉たちの世代のトップランナーであることは間違いないだろう。
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