昔々読んだ徒然草の中に、
京都に住んでいた坊さんが、石清水八幡宮にお参りしようと思い立って出かけたが、山の麓の末社にお参りしただけで満足して帰ってきた
何にでも案内人は必要だ
というものがあり、妙に印象に残っていたのでした。
はい、お参りしてきました。その石清水八幡宮に。
いったいどこにあるのか,昔の人が京都から歩いて行ける距離なんだから京都近辺?西の方かな?と思っていたら、予想と違っていました。方角で言うと京都の南かな。
大阪淀屋橋から京阪電車に乗り、文字通り石清水八幡宮駅という駅で降り、ケーブルカーに乗ったらすぐでした。
これがとても綺麗なケーブルカー。
眺めも面白い。
上り方向
下り方向
(両方とも発車前に撮影)
参道には、
椿の花が置かれていました。
目的の石清水八幡宮は、一部改修中でしたが、朱塗りの本殿が見事でした。
説明文によると、
都の裏鬼門(南西の方角)を守護する神を祀ったのが起源で、西暦860年に八幡造の社殿が造営されたのだそう。
八幡大神は武運長久の神で、武士の信仰も厚かったようです。
今は,厄除け開運を願ってお参りする人が多いのだとか。パワースポット的なのかな。
この日は盛りが少し過ぎた桜と新緑と青空の取り合わせが美しい日でした。
展望台からは
京都の街が望めます。
遠くに比叡山
京都タワーも見えます。
川も高速道路も新幹線も
確かに南西から都を守るのには良い場所なのでしょう。
展望台で言葉を交わした女性によると、山の麓には背割堤という桜の名所があるのだとか。木津川と宇治川の合流点に築かれた堤に植えられた桜が見事なのだそうです。
桜の盛りも過ぎていましたし、あまりメジャーでないのか(関西在住40年余りの同級生は来たことがないと言っていました)、ここは参拝客も多くはなく、ゆったりとした気分で回ることができました。
石清水八幡宮、念願が果たせました。