東北2日目 ひとり旅どうし
2日目、バスが走るのは十和田八幡平国立公園の中。ブナの林や白樺の木の中を縫って進む。
道路脇の大きな蕗に目を引かれる。普段私が見ている直径20センチぐらいのものとは違い、大きなものでは60〜70センチぐらいはありそううだ。ガイドさんによると、本場の秋田蕗はこんなものではなく、1.5メートルを超えるものもあるらしい。コロポックルが棲んでいそうな気がしてくる。
玉川温泉に寄る。
ここは、がんを克服しようと長期滞在する方がいるという温泉。自由時間は限られていたが、大急ぎで共同浴場に入る。酸性の強い泉質というが、気持ちよく入ることができた。飲泉もいただく。
湯から出た後は、温泉場を見て回る。硫黄のにおいが漂う中、黄色くなった岩場から温泉が流れ出ている。
これまでに見たことのない温泉風景だった。
田沢湖を経て角館に向かう。
川がずいぶん増水している。ダム湖も満水以上だ。
日本海側の地域は大変な状況だというニュースに心が痛む。
角館は佐竹北家の治めた城下町。往時の風情が残る街並みを歩き武家屋敷を観る。
緑が美しいが、桜の季節は別格だそうだ。
ここでは"生もろこし"という美味しいお菓子に出会った。小豆の粉を固めたもので、トウモロコシとは違うのだそうだ。
ツアーにひとり参加は4人。
バスの席もひとり、部屋もひとり、食事のテーブルもひとりと、ひとりを尊重してもらえる配慮が嬉しい。
それでも2日目の午後ともなると、ツアーの方々とも顔見知りになってきた。
その中に、私と同年代と思われるひとり参加の女性がいらした。ツアーの中では比較的若い方の私たちは、あれも見たいこれも見たいと忙しく動き回るペースが似ているらしく、行く先々で一緒になることが重なり、自然と言葉を交わすようにもなった。名産品を試食して、美味しいですねと言葉を交わす人がいるのは嬉しいことだった。
同じくひとり参加の男性は、国内外、私が行ったこともないところにいろいろ足を運んでおられるようだった。聞けば答えてくださるが、押し付けがましいところがないのが好ましい。
ツアーの中には兄弟姉妹3人にその配偶者2人という5人のグループがいらした。年に1〜2回一緒に出かけるのだそうだ。70代から80代と思われる方々が元気で仲良く旅ができるなんて、なかなかないことのように思うのだけど、今時は珍しくはないのかな⁉︎
2日目の宿は、岩手県新鉛温泉。
この晩の眠りはいつもと違った。
1時間半毎にトイレに目が覚め、眠った気がしない。こんなことは今までに一度もないこと!
もしかして昼間の温泉のデトックス効果⁈ なんて考えてもみるが、どうなのだろう⁉︎
翌日はツアー最終日。睡眠不足でもツアーのバスが運んでくれるので安心だ。
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