わが家は女ばかり。
未婚の娘、姑(92歳)、私、そして姑の姉(97歳、未婚、近所で一人暮らし)
夫とは死別23年 以来、女ばかり
私が乳がんを告げられた時は、私の方が先に逝くことになるのかも(逆縁の親不孝は夫だけでよいのに!)と思ったが、なんとか生き延び、看取りもそんなに先ではないというところまできている。
最近、2人の高齢者の生前整理が気になる。
2人とも持病を抱えながらも、それなりに元気に90歳を超えた。。だからか、考えなきゃねーと口では言いながら、ダラダラと年が過ぎてしまった。
しかし、最近はその考える力がなくなっていると感じている。
もうどうでもいい、あとは好きにしてという空気が漂っている。
えっ、そう言われても!
買い換えて捨てることにした重い電子レンジをゴミ集積場に出すだけでも一苦労なのに!
夫はひとりっ子だったので、手伝ってくれる(口を出す)親類縁者はいないし・・・
こうなったら、最後は業者に頼むしかないのか!
自分で生前整理ができるというのは、よほどの意志と体力のある方なのだろうと思う。
伊藤 比呂美 著「父の生きる」
老いていく父親の姿が切ないけれど、老いとはこういうものなのだと、妙に納得させられました。
伊藤比呂美さん、大好きな詩人さんです。早稲田大学で講座を持たれたと知った時は、本気で学生になりたいと思ったぐらい。