田村正和さんから思い出した先生
田村正和さんがお亡くなりになっていたというニュース。
なぜか、大学時代の先生を思い出した。
年齢不詳。口数少なく、めったに笑わない。知性的。似ているかもしれない⁉️
20歳前の学生だった私にとってその先生(同時、講師という肩書きだった)は近寄り難かった。
留学帰りの新進の研究者で、今にして思うと、尖ったオーラを出していた。みんなこんなことも知らないのか、という驚きと諦めが伝わってきた時は、心底恥ずかしかった。同時に、こんな地方の大学で満足はしないぞという野心、上昇志向が感じられた。
ところが、この先生にマンツーマンの授業を受けることになってしまった。ドイツ語の専門書を読むという講座は不人気で、受講者が少ないと聞いていた。
初日行ってみると私一人だけ。頼りの先輩もいない。でも、この単位を取らないと後々困ることになる私。
さすがに先生もこれでは困ると思ったのか、ある提案をされた。
隔週での授業にするか、100分間の半分の50分間の 授業にするか⁉️
私が選んだのは、後者。隔週でも、100分間は耐えられそうにない。
それから始まった講座は、まるで家庭教師と出来の悪い生徒。
ドイツ語といっても、前の年から第二外国語として始めたばかりで文法もおぼつかないのに、専門書を読むなんて無謀だった。50分間でも苦しかった。
それでも、気長に付き合ってくださった先生と、少しだけ打ち解けることができた1年だった。
その後の先生は、(たぶん念願通り)T大学の教授になり、退官後は名誉教授だそうだ。
年齢は、私より一回り上だということは、後から知った。今思うと、若かったんだ‼️
田村正和さんとの共通点。
名前が2文字一緒なのだった‼️
ノカンゾウの花
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。