60代、日日是好日

読書、手仕事、庭いじり・・・やりたいことがたくさん

読了 京極夏彦「遠巷説百物語」



久しぶりの京極夏彦でした。


『巷説百物語』シリーズは6作目、これは2021年刊行ですから一年遅れで読んだということです。前作「西巷説百物語」を読んだのが2015年だから本当に久しぶりでした。


邪な人間の悪行を妖怪の仕業に見せて決着をつけるのは社会の枠の外にいる人たち。今回の舞台は遠野ですから、どうしても遠野物語の世界を重ねてしまいます。でもこちらはエンタメとして読めるので、500ページ越えも苦になりませんでした。


宮部みゆきとか京極夏彦とか、優れた書き手にかかると、江戸時代が格段におもしろく感じられます。時代物、やっぱりやめられません。



こんなふうに読書に入ってしまうものだから、年末の段取りは遅々として進みません。今年は三が日は誰も来ないので、なんだか気が抜けているのもあるのです。

黒豆だけは煮ようかと、先ほど下ごしらえをしたところです。さて、今年はおいしく煮えるかな。