お盆の風習〜お薬師さんとお地蔵さんにお供え
父の新盆で実家に滞在中のことです。
母が、お供えを持って回ってきてと言います。
結婚して実家を離れた身ですが、足腰の痛い母に代わって回ることにしました。
この地区では、昔からの風習で、お盆には地区内の神仏にお供えをして回ります。昔は子どもの役目だった記憶がありますが、今は子どもがいない世帯がほとんどです。
お稲荷さん、荒神さん、お薬師さん、お地蔵さん、お団子などを持って回った記憶が蘇ります。
お稲荷さんは、墓地の横を通って登って行った山の中の祠。今どうなっているかは分かりません。
荒神さんは、池に抜ける林の奥のお堂。薄暗くて少し怖かったな。
どうやらこの二箇所は今は回っていないようです。
今回お参りしたのはお薬師さんとお地蔵さん。
お薬師さんは、地域を見下ろす小高い丘のお堂。子どもの頃の遊び場でした。ここだけは今でも年に数回住民が集うので、20年前ぐらいに改築されて比較的きれい。
真ん中に薬師如来、向かって左端が広目天かな、その隣は? 右には観音様かな。古い木彫りの像もありますがなんだかよくわかりません。
お供えは
13日がぼた餅、14日がきなこ団子だとか。既に何軒かの方がお参りされたようです。
椿の葉に乗せて供えます。
続いてお地蔵さん。お地蔵さんは、昔の(たぶん)村境の一角に立っています。
かなり年季が入っています。いつの頃から立っていらっしゃるのかは分かりません。
ここでも椿の葉に乗せてお供えします。
なんとも素朴な風習です。
昔からそこにいらっしゃった神仏なので、当たり前に思っていましたが、守っていかなくては消えてしまう風習だと感じました。
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