向田邦子さんの美味しい文章 読了『海苔と卵と朝めし』
"食いしん坊エッセイ"とあるように、向田邦子さんの食べ物にまつわるエッセイを集めた一冊。2018年に出版されたというのだから、没後37年!人気は衰えていないんですね。
今年で没後41年。そんなになるんですね。
亡くなった年(1981年)は私はまだ大学生。本格的に向田邦子さんの作品を読んだのは就職してからなので、その頃にはもう亡くなっていたのです。
それにしてもこの一冊、美味しいものだらけです。
食べてみたい、作ってみたい、とよだれを誘っておいて、最後はしんみりさせたりほっこりさせたり。やはり随筆の名手ですね。
1929年の生まれというから、義母とほぼ同年代。
戦前の子ども時代、戦中の青春時代、そして戦後と、この世代の人たちの日常を垣間見ることもできた気がしました。(とはいっても、筆で生きてきた方の日常は万人には当てはまらないのでしょうけど)
52歳で亡くなったということは、私はとうにその年齢を超えてしまいましたが、何一つ及ぶところがないなと、しみじみとしてしまいました。
もう一冊、読んだのはこれ。
群ようこさん、いつもながらです。読んでも何も残らないのがいいところかな。
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