60代、日日是好日

読書、手仕事、庭いじり・・・やりたいことがたくさん

真夜中に

ここ数日うたた寝をして、夜中に目を覚まし風呂に入ることを続けている。ホットカーペットが温かくて、眠りの沼に引きずり込まれている感じ。


夜になるとエアコンだけでは薄ら寒い。それでホットカーペットを入れるのだ。


何年か前まではストーブをつけていたが、うたた寝癖の自分が信じられなくなり、つまり、つけっぱなしで寝るのではないかと心配になり、ストーブはやめた。



15年ほど前、ベッドに行かず床で行き倒れるように寝ることが続いた時期があった。ホットカーペットではなかったから、あれは夏だったか。冬はソファーで毛布にくるまっていた。


娘が受験を控えていた頃だったと思う。

なんとも言えない焦燥感が、お腹の奥から這い上がってくるようで、ベッドでゆっくり寝ていられない気分だった。

自分一人でこの子たちの大切な決断を支えていけるだろうかという不安だった気がする。夫がいない、誰にも相談できない、友人も姉弟も同じような思春期後半の子どもを抱えていたから、生々しすぎて話せない気がしたのだった。


今でも、ふと男親がいたらどんなアドバイスをしただろうかと思うことはあるが、全て過ぎてしまったことだ。


最近のうたた寝は、不安からでも焦りからでもなく、ホットカーペットの温もりのせいだと思いたい。



夜中にはこんなふうに、昼間は表に出ることのない、奥底の声が聞こえてくる気がする。


4月には夫の25回忌の法要を行うことにした。娘たちが集まれると良いのだけれど。