読了 北村 薫『謎物語 あるいは物語の謎』
"博覧強記"という言葉をスマホで探してしまった。
"博覧なんとか"という言葉があったはずとは思うものの、その後が出てこない。こんな時ありがたいのがスマホ様。
なぜこの言葉かというと、私の中の"北村薫"がまさに"博覧強記"の人だから。
この文庫本が出たのが1999年とある。本文中に著書である『スキップ』に触れた箇所があるから、本格的に小説家として知られるようになったころかもしれない。
私も北村薫を初めて読んだのが多分その頃。(後から読書記録を見たところ、1996年単行本が出た年に『スキップ』を読んでいた。)その時は、女性だろうと思っていたんだな。
("薫"は、別に女性名ではないのでしょう。薫大将もいるし、私の叔父も薫だった)
その後、直木賞をとったころに男性だと知ったのだった。
この本は、北村薫の博覧強記ぶりが、ミステリの分野でも遺憾なく発揮されている随筆。知っていて当然のことを知らない自分を思い知らされるけれど、それをおいておいても結構面白く読めたのでした。
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