読了 宮本輝『優駿』
最近、宮本輝を読んでいます。といっても、ペースはひどくゆっくりで、11月に読んだのは4冊。
今更ながら、初期の代表作『優駿』を読み終わりました。
読みながら、誰が主人公?と混乱しました。
馬主の父娘 和具平八郎と久美子
生産者 渡海博正
騎手 奈良五郎
平八郎の秘書 多田時雄
それぞれの人物が色濃く描かれ、その時々ぐっと入れ込んで読み進めました。
結局、これはサラブレッド『オラシオン』をめぐる人々の人間模様を描き出しているんだなと思い至りました。
作家の筆力、それを支える取材力にも感心しました。映画化もされたそうなので、見てみたい気もします。
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。