広島3 呉 と 『同志少女よ、敵を撃て』
コンサートの翌日、呉に足を伸ばしました。
広島駅から快速で30分ちょっと。呉駅に着くと、駅ビルとショッピングセンターがつながり、さらにショッピングセンターの売り場を通り抜けた先に、今回の主目的の大和ミュージアムがありました。
ショッピングセンターとの一体化⁉︎ 取り合わせが不思議。でも、街の活性化に知恵を絞っている感じが伝わってきます。
実は、"大和ミュージアム"は、これまでなんとなく避けてきたところでありました。
戦争を美化しているようなイメージがあったから。
でも、それも自分で見て判断しなくてはと思い直しての今回の来訪でした。
というのも、この数日前に読み終わったのが、
逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』だったのです。
第二次世界大戦中、ロシア軍の狙撃兵となった少女たちの物語。対ドイツ戦がリアルに描かれています。
2021年11月出版ですが、いくらなでもロシアのウクライナ侵攻後に執筆されたとは思えませんが、なんというタイミングだったのでしょう‼️
軍事侵攻に至るまでの民族間の衝突や駆け引きといったものの理解に役立ちました(もちろんフィクションということを差し引いても)。
普通の少女が生きるために(殺されないために)敵を殺す姿が、正義とか愛国とかとは別次元で描かれていると感じました。
さて、まずは大和ミュージアム、と思ったのですが、向こうに何やら看板が。艦船めぐりというものがあるらしい。
案内の男性の、時間を考えたら先に"てつのくじら館"に行った方が良いよというアドバイスに従ってこちらへ。
(しわしわでごめんなさい🙏)
これは"海上自衛隊呉資料館"という自衛隊の施設なのですね。ありがたいことに入場無料。
海上自衛隊の歴史や掃海作業について詳しく知ることができました。でも、実物の潜水艦の中を見学したり、魚雷や機雷の実物(?)を見たりしていると、やっぱり戦争は現実なんだということを突きつけられる気がしました。
大急ぎで見たあとは、艦船めぐりへ。
湾内を観光遊覧船に乗ってめぐります。
入港している(ドック入りも)たくさんの艦船、そして潜水艦❗️
こんなにたくさんの艦船を見たのは初めて。しかも、潜水艦なんて7隻も見てしまった❗️
船内では海上自衛隊のOBと思しき男性が熱く説明してくれます。
ああ、呉という街は昔は軍都、今も港湾工業都市なんだということがよくわかりました。
長くなりました。呉の後半はまた。
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