読了 山本文緒『自転しながら公転する』他
1週間前に借りた3冊
宮本 輝『灯台からの響き』
山本文緒『自転しながら公転する』
中山七里『おわかれはモーツァルト』
なかでも初めて読んだ山本文緒がよかった。
茨城(都心から1時間というのだから、ど田舎に住む私からしたら十分都会なのですが)に住む32歳の女性が主人公。
アウトレットモールのアパレルショップの契約社員という立場で、野心も不満もそれほどない、どこにでもいそうな彼女に、わが娘を重ねてしまった。
どこにでもいそうな女性を描くのはむずかしいのではないかと思ったのだが、クッキリと人物像が浮かび上がってきた。山本文緒、なかなかやるな❗️(上から目線、ごめんなさい)
どこでもいそうな人にもしがらみややるせない思いがあるのだ。
家族、恋人、同僚、これもまたどこかにいそう。そう思いながら読んでいたら、エピローグで驚かされた。
なるほど、プロローグとこう繋がるのね。近未来はこうかもしれない。
宮本輝『灯台からの響き』は、灯台巡りをしたくなった。穏やかな気持ちで閉じることができた。
中山七里『おわかれはモーツァルト』は岬洋介シリーズの新作。音楽シーンが多いのだけれど、私はちょっと苦手かな。
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