『流転の海』読み応えありすぎる‼️
前回図書館で借りた本
どれもおもしろかったけれど、なんといっても『流転の海』が読み応えあり。
戦後の闇市から再起を図る主人公の実業家としての物語と思って読み出したら、なにかもっと深い、人間の業のようなものを描いている気がしてきた。主人公だけでなく出てくる人物それぞれがドラマを背負っているので、息がつけない感じだ。まだ第1部だけれど、すごい作品に出会ってしまった気がしたのだ。
調べてみると、宮本輝の父が主人公のモデルらしい。
1982年から始まり2018年に完結した、宮本輝のライフワークとある。
全9部、30数年かけて完成させた作品を前に、楽しみであるような、絡め取られてしまって身動きできないような、不思議な緊張感を感じている。
(手に取ったからには最後まできちっと読み切らなくてはならないという、変な義務感を感じてしまっているんだな、私)
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